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A Hard Day's Night ? ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!
■A Hard Day's Night
64年7月リリースの3枚目は同名映画(「ビートルズがやって来るヤァヤァヤァ!」)に使われたナンバーをA面に、残りをB面にいれた12曲です。初期のビートルズの中心人物がジョン・レノンだという事に今更ながら気づいているのですが、前作の「With The Beatles」があまり好きでなかったのは、レノンがイニシアティヴをとってたからかな…という予想は当たりで、このサードも実のところ、それほど響いてきませんでした(^^;
ある世代にとっては「突然ガバチョ*1の映像(洗い場で背中を流す笑福亭鶴瓶長江健次!)がイントロとともに浮かんできます"A Hard Day's Night"ですが、あのイントロは12弦gだけでなく、ほかの楽器も同時に鳴らしてるんだとか。インパクト十分ですね。
"I Should Have Known Better"と"Can't Buy Me Love"は、昔から嫌いな曲なんでパス。"すてきなダンス"なんて素敵な邦題がついた"I'm Happy Just To Dance With You"は、ジョージが歌ったジョンの曲でこれまたいい感じです。"And I Love Her"はタイトルはいいけどなあ。これって昔サークルでやらされた曲なんで、ちょっとヤな思い出もあります。はじめて聞く"Tell Me Why"はなかなかカッコイイ曲です。ビーチボーイズが「Party」でカヴァーしたヴァージョンのことも忘れてました。同時期のガールグループっぽいという話は聞いたことありますが、萩原健太さんはガールフレンズの"My One And Only Jimmy Boy"風とも書かれています。
B面へ行くと割と地味な曲があってあまり評判はよくないようなんですが、僕としてはこちらに拾いものがありました。"Any Time At All"は、エニタイマッローという発音でなくエニタイマットーという発音が印象的でした。これはニルス・ロフグレンのカヴァーで知ったのですが、ビートルズで聞くのは初めて。"I'll Cry Instead"もジョー・コッカーのヴァージョン(デビュー曲)で知ってますが、こちらは初めて。このアルバムでのレノンの曲では一番好きですね。"Things We Said Today"はGSのジャガーズの"マドモアゼル・ブルース"の元ネタです。"You Can't Do That"は、ニルソンの素晴らしいカヴァーがありますが、こちらも力強いです。"I'll Be Back"はロジャー・ニコルスのカヴァーで知ったけど、こういう曲だったのですね。B面は他人のカヴァーで知ってるものが多かったのでえらく新鮮でした。
ところでリチャード・レスターの映画の方ですが、80'sに友人の家で無理やり見せられましたが、どこがおもしろいのかよくわからなかったです。やはりビートルズ映画を鑑賞するにはビートルズのファンという事が前提な気もします。

*1:80's初めの大阪MBS製作のバラエティ番組。当時僕はN潟にいたので、BSNの深夜ワクで見てたのですが、まあくだらない関西仕事が涙が出るほどうれしかった記憶です。ああ遠くに来たのだなあと言う思いを込めて。笑福亭笑瓶のブレイクのきっかけにもなりました