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Valotte
■Too Late For Goodbye / Julian Lennon
大学の友人のF田君は、無類のビートル・マニアでしたが、80'sの半ば彼を大いに興奮させたのは、ジョン・レノンと先妻シンシアとの間の息子、ジュリアン・レノンのデビューでした。ジョンとシンシアの離婚の際、ポール・マッカートニーがジュリアンに書いた曲が"Hey Jude"という話は知られています。
84年、21歳の時Atlanticと契約して、フィル・ラモーンのプロデュースでリリースされたのが「Valotte」です。ここから最初のシングルがタイトル曲の"Valotte"です。

なぜかヴィディオ・クリップは、映画監督のサム・ペキンパーが演出しています。さほどビートルズに思い入れがない僕でも、歌いだしでジュリアンの声が聞こえてきた時は、「お〜っ」となります。それほど似ているのです。#9まで上がったミディアム調のこの"Valotte"は、メロディアスではありますが、さほど僕の心をつかみませんでしたが、次のシングル"Too Late For Goodbye"は、軽いレゲエタッチのナンバーで文句なしに楽しいものでした。若気の至り的な部分もありますが… こちらは#5まで上昇。

その後もジュリアン・レノンは何枚かアルバムを出していますが、ジョンとヨーコの間に生まれたショーン・レノンが音楽活動を始めると、なんとなく影が薄くなってしまったのは悲しいことですが事実です。僕を含めメディアは、やはりジョン・レノンの息子として見ていたのですから。