city#2


■Fat City / Brian Friel
パブ・ロック関係が続きますがグーゼンです。ブライアン・フリールという人は英国のsswですが、アイルランドの有名な作家がおりますので、検索するとそちらの方ばかりひっかかってきます。75年にリリースされたセカンド「Ashes & Matchstick」(米Pye)ですが、ジャケットとタイトルが違います。イギリスでは「Arriverci Ardrossan」というタイトルでDawnからリリースされています。イギリスのsswというと、フォーク的な背景を持つ人が多いですが、フリールの場合、アコギで歌う曲は多くても、ルーツはやはりロックンロールなんでしょう。印象としてはストリートを歌ったアルバムにも感じます(つまり英国版エリオット・マーフィー、ブルース・スプリングスティーンのような)し、だから僕はパブ・ロックの流れとしてとらえてます。
バックにはクィーヴァーのティム・レンウィック(g)、アンディー・ロバーツ(g)といった英フォークロックではおなじみの人たちの名前も見られますが、ズート・マニー(kb)、デズリー・ハーパー(b〜オリンピック・ランナーズ)、ポール・フランシス(ds)、ミック・デヴォンポート(g〜ナッツ)が参加しています。この"Fat City"は、ジョン・ヒューストン監督の劇場未公開のボクサー映画と同じタイトルで、ひょっとしたら関係あるのかもしれません。クレイグ・プリュスのsynが少し目立ちすぎですが、ザ・フーのアコースティックな世界にも通じる*1ものもあります。

*1:"San Francisco Streetcar Fire"ではより著明です。またロジャー・ダルトリーがプロデュースしたエリスを思い出したりもします