magic#2

ザナドゥ
■Magic / Olivia Newton John
オリヴィア・ニュートン・ジョンの人気が炸裂したのは、70's半ばです。デビューは古く、クリフ・リチャードのバック・シンガーとして来日したこともありますが、その直後の73年にアメリカで"Let Me Be There"がヒットし、ポップ・カントリー・シンガーとして注目されています。ピーター・アレン作の"I Honestly Love You"(愛の告白)、"Have You Never Been Mellow"の2枚の#1ヒットを挟んで、76年に出した「Come On Over」(水の中の妖精)は、水面から顔を出したジャケットが美しかった。
Come on Over Don't Stop Believin
この頃はあくまでも清純派路線で、ドリー・パートン作の"Joleen"が日本で大ヒットしたり、「Don't Stop Believin'」(たそがれの恋)からタイトル曲(これ好きでした)とジョン・デンヴァーの"Country Roads"をダブルA面でカットしたり、*1さらに単独初となる来日公演も大盛況でした。77年にはイルカ愛護の件に絡む発言から来日公演が中止になったりもしましたが、映画「グリース」での若作り姿でも人気を博しました。この78年ごろまでが清純派(すでに三十路だったけど)=ONJの時期で、オリヴィアと言えばもちろんハッセーではなく、ONJだった頃です(当然その頃に杏里の"オリビアを聞きながら"(作者は尾崎亜美)は書かれました)。
78年の「Totally Hot」は、アダルトなイメージ・チェンジにトライし、
Totally Hot
成功を収めたようですが、ELOと組んだミュージカル映画Xanadu」では、音楽の女神を演じています。
"Magic"はここからシングル・カットされたもので、80年に#1となっています。81年にはアダルト路線を推し進めた「Physical」で再びブレイクするのですが、ドリーミーなarrの中に力強さも感じさせます。

xanadu」(ザナドゥー)とは、キサナドゥーとも表記されますが、wikiによると、元々はモンゴル帝国のクビライが夏の間に設けた都が語源とされています。

*1:このアルバムには稀代の名曲"Compassionate Man"と"Sam"(どちらもシングル・カット)が収められています