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Rendezvous
■One Way Donkey Ride / Sandy Denny
サンディー・デニーの遺作となった(ちなみに初めて買ったNMM誌は、この記事が載っていた78年6月号でした(表紙はパティ・スミス))77年の「Rendezvouz」はそれまでにないコンテンポラリーな出来です。フォザリンゲイ時代からおなじみのジェリー・ドナヒュー(g)、パット・ドナルドソン(b)、そしてデイヴ・マタックス(ds)、デイヴ・ペグ(b)、リチャード・トンプソン(g)といったフェアポート・ファミリーに加え同じIslandに所属するヴェテランで同じ年に久々にカムバックしたスティーヴ・ウィンウッド(kb)と彼のソロに加わった、元ウェイラーズのジュニア・マーヴィン(g)、ブラザー・ジェイムズ(perc)、フリートウッド・マックのボブ・ウエストン(g)、ラビット・バンドリック(kb)、スリム・チャンスのビリー・リヴィジー(kb)、ジェス・ローデン(vo)、ギャラガー&ライル(vo)、スー&サニー(vo)らが参加しています。
エルトン・ジョンの"Candle In The Wind"、カントリー・クラシックの"Silver Thread And Golden Needles"といったカヴァーもブレがなく、個人的には一番好きなサンディーのアルバムです。例えば「North Star Grassman & The Ravens」のような暗さを求めない僕のような人向きかもしれません。気高さというか堂々たるといった形容詞がぴったりの歌声ですが、極まるのがA面ラストに収められた"One Way Donkey Ride"です。スー&サニーのvoも盛り上げる白いゴスペルです。

フォザリンゲイ時代の動画なんてあったんですねえ