don't#3

Vol. 1-Greatest Hits
9■Don't Think Twice / Wonder Who?
ワンダー・フー?というのはフォー・シーズンズの変名で、65年にリリースされたディランの"Don't Think Twice"は、#12まで上がりました。ノヴェルティというかコミックっぽい出来でなかなか楽しいです。僕はこの曲を萩原健太さんのFMで90'sに聞いたのですが、フォー・シーズンズもあまり知らなかったので、衝撃でした。
今この記事を書くのにあたって92年3月号の「レココレ」誌を読んでるのですが、山下達郎大瀧詠一の対談が実に強力です。
フォー・シーズンズフランキー・ヴァリ、ボブ・ゴーディオ、トム・ディヴィート、ニック・マッシから成るイタロ・アメリカンの4人組白人コーラスグループです。50's終わりから活動を始め、このメンバーでフォー・シーズンズを名乗ったのが61年。62年にVee-Jayに移籍してリリースした"Sherry"(#1)の大ヒットで快進撃が始まるのです。
"Big Girls Don't Cry"(#1)、クリスマス・ヒットを挟んで"Walk Like A Man"(#1)、"Ain't That A Shame"(#22)、"Candy Girl"(#3)と63年にかけてヒットを連発しています。


64年にPhillipsに移籍し"Dawn"(#3)、"Ronnie"(#6)、"Rag Doll"(#1)、"Save It For Me"(#10)、"Big Man In Town"(#20)、"Bye Bye Baby"(#12)と65年にかけてビートルズらブリティッシュ・インヴェイジョンに対するアメリカの回答とばかりに活躍(大瀧さんは、ビーチ・ボーイズフォー・シーズンズの活躍がアメリカン・ポップス・ファンのどれだけ心の支えになったか…と語っています)しています。
ワンダー・フー名義でリリースされたこの曲は、当時のファンは聞けばすぐに分かったと思いますが、何とも楽しいarrです。

90'sに下北沢に短期間あったHarrysという中古屋で買った「Four Seasons Story」('74)はVee Jay時代からPhillips時代までヒット曲をコンパクトにまとめた2枚組で、当時フランキー・ヴァリが所属していたPrivate Stock*1と言うレーベルからリリースされていました。日本盤は東芝EMIから。

*1:他にもブロンディーやデイヴィッド・ソウル、マイケル・ゼーガー・バンドなど