too#2

デイヴ・メイソン&キャス・エリオット

デイヴ・メイソン&キャス・エリオット

42■Too Much Truth Too Much Love / Dave Mason & Cass Elliot
もちろんデイヴ・メイスンの名前をメジャーにしたCBS時代の作品はいいけど、メイスンのメロディー・メーカーのピークはその前のBlue Thumb時代にあったのではないかなあ?と今になって思います。トラフィック脱退後渡米し、「Alone Together」をリリースしたのは70年のこと。トミー・リピューマが設立したBlue Thumbから変形ジャケでマーブル・カラーのディスクでリリースされましたが、英国ではHarvestからリリースされています。
アローン・トゥゲザー(紙ジャケット仕様)

アローン・トゥゲザー(紙ジャケット仕様)

それに続いて、ママス&パパスのキャス・エリオットとの共作LP「Dave Mason & Cass Elliot」が71年にリリース。ポール・ハリス(kb)、ラス・カンケル(ds)、ブライアン・ガロファロ(b)をバックにしたシンプルな音ですが、JTとセクション(カンケルはセクションのメンバーですが)の関係を狙った音にも聞こえます。organ、perc、ac-gが効果的に使われて、メロディーを引き立てます。71年と言えば、ママ・キャスのソロ活動も安定していた時期で、メイスンと組むようになったきっかけはよくわかりませんが、ここではどちらかというとママ・キャスは後ろに回ってコーラスに徹しています。
"Too Much Truth Too Much Love"は、挿入されるgのフレーズがたまらなくメイスン的でおもわずニヤリします。文句なしにベストトラックです。

このあとレーベルはメイスンの許可なく「Headkeeper」、「Dave Mason Is Alive」の2枚のライヴをリリースし、メイスンとレーベルの関係は悪化、CBSに移籍して「It's Like You Never Left」('74)をリリースするのです。