honey#2

電撃のフォガット(K2HD/紙ジャケット仕様)

電撃のフォガット(K2HD/紙ジャケット仕様)

46■Honey Hush / Foghat
サヴォイ・ブラウンのメンバーだったロンサム・デイヴ(g,vo)、ロジャー・アール(ds)、トニー・スティーヴンス(b)が、ブラック・キャット・ボーンズのロッド・プライス(g,vo)と結成したのがフォガットです。70年に結成されたこの4人組は、あっさりと英国を去り、米Bearsvilleと契約。72年にデイヴ・エドモンズのプロデュースでデビューしますが、ロックンロールとブギに徹底したその音(特に乾燥度)が、これまた徹底したクラブサーキット廻りで、アメリカのファンに支持されました。よって本国ではセールス的には無名ですが、アメリカでは74年の「Energized」(邦題は「電撃のフォガット」)以降アルバムが常にトップ40入りしています。その「Energized」に収められた"Honey Hush"は疾走するロックンロールでメロディーというかgのリフはかなり下世話で、ブラック・オーク・アーカンソーあたりを思い出します。そもそもこの曲は、ヤードバーズの"Train Kept A-Rollin'"(というかその改作版の"Stroll On"(映画「欲望」で使われた)へのオマージュで、骨組みとなっているリフはここからいただいてます。更にジェレミー・スペンサー時代のフリートウッド・マックの"Hi Ho Silver"(「Kiln House」からのナンバー)からの引用もあって、どちらかというと米南部っぽいブギを得意とするフォガットの中ではブリティッシュ色の濃いナンバーです。
Live

Live

最大のヒットとなったライヴ盤「Foghat Live」でもやっています。僕のフォガット初体験は確か、このLPからのナンバーで、渋谷陽一氏のNHK-FM「ヤング・ジョッキー」の3月の7日間連続のプログラム「ハードロックの7日間」だった気がします。