away#3

Van Halen 2

Van Halen 2

61■Dance The Night Away / Van Halen
音楽との出会いってやはりタイミングってあると思います。10代の頃に接したい音楽ってありますよね。やはりハードロックはティーンの頃に出会いたいです(ハードロックが子供向きというのではないです。その頃に接した音楽は年を取っても忘れられず、むしろ年を取ってから聞くと新たな発見があるのです)。
ヴァン・ヘイレンが"You Really Got Me"で華々しく登場したのが78年。僕が高校1年でした。確かデビュー間もないころに来日し、周りでもかなりいい席で見た連中がいましたが、僕は何となく乗り遅れてしまったクチです。

初めてこの曲を聞いた時、なんてヌケのいい録音だ!と思いました。プロデューサは、ドゥービーを手がけたテッド・テンプルマン。それまでアメリカのハードロックというとエアロスミス、GFR、テッド・ニュージェント、マウンテンと圧倒的に東部、北東部(つまりはNY近辺とデトロイト周辺)が強かったわけで、西海岸ではモントローズが一人気を吐いていた程度。ここに現れたのが、ヴァン・ヘイレンでした。79年のセカンド「Van Halen 2」は前作よりも地味な内容でしたが、テンプルマンらしいイントロ(ドゥービーっぽい)の"Dance The Night Away"が#15まで上がるヒットとなっています。猥雑この上ないデイヴィッド・リー・ロスは、僕的にはブラック・オーク・アーカンソーのジム・ダンディーとダブるお下劣さです。

このセカンドは、リンダ・ロンシュタットのカヴァー"You're No Good"で始まりますが、この辺のセンスもまたテンプルマン的です。