night#2

Raiding the Divine Archive

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78■Ships In The Night / Be Bop Deluxe
ビ・バップ・デラックスはモダン・ポップとニュー・ウェイヴを結ぶキーワードとなったバンドです。活動中はグラム色の薄いロキシー・ミュージック、10CCと並ぶねじくれポップという印象でした。僕が例によって「ヤング・ジョッキー」などFMで聞いてたのは76年の「Modern Music」の頃です。
デビューはHarvestから74年の「Axe Victims」("Adventure In A Yorkshire Landscape"という素晴らしい名曲が収められています)ですが、どうも初期のビ・バップはジャケットが悪趣味です。
Axe Victim

Axe Victim

イアン・パーキン(g)、ニコラス・チャッタートン(ds)、ロバート・ブライアン(b)にビル・ネルソン(vo,g)の4人組でした。この後、ネルソンは3人のメンバーをクビにして第2期ビ・バップをスタートさせるのですが、76年にリリースされた「Sunburst Finish」では、チャーリー・テュマハイ(b)、アンディ・クラーク(kb)、サイモン・フォックス(ds)の第2期メンバーが固定しています。
Sunburst Finish

Sunburst Finish

ここからシングルカットされた"Ships In The Night"は軽快なナンバーでレゲエっぽいビートも印象的です。少なくともアルバムのジャケットとはつながりません。ツルッとしたネルソンの顔は、なんとなく人間離れしている感じが昔からしていたのですが、Old Grey Whistle Testの動画を見ると余計そう思います。

さすがにBBCはいろいろ映像を残してくれてて、メカニカルなgがコンパクトにまとまった75年の"Maid In Heaven"もなかなか素晴らしいです。

78年の「Drastic Plastic」を最後に解散。ネルソンはレッド・ノイズを率いたり、高橋ユキヒロのバンドに加わったりもしていました。意外なところでは仲井戸麗市(チャボ)がとりあげた"電気"というのもレッド・ノイズ時代のナンバーです。

一番上の画像は、ビ・バップ・デラックスとして最初のCDとなった90年のベスト盤です。僕はこれをお茶の水Janisで借りてよく聞いてました。現在はオリジナルアイテムが紙ジャケで手軽に買えます。