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ムーンダンス

８０■Into The Mystic / Van Morrison
ヴァン・モリソンも出してるアルバムの数は多いです。多分にもれず、僕もザ・バンドとの映画「ラスト・ワルツ」で知ったクチですが、この若作りのおっさんずいぶんエネルギッシュやな…というのが第一印象。その"Caravan"が入った69年の「Moondance」は70'sには長いこと廃盤でしたが、80年にワーナーが「青春秘蔵盤」としてヴァニラ・ファッジやバターフィールド・ブルーズ・バンドなんかと一緒にリリースして手軽に聞けるようになりました。
同じ頃日本盤で初めて出た前作「Astral Weeks」は僕には、ヴァン・ダイク・パークス同様理解不能でしたが、R&Bグルーヴがフォーク的なアコースティック・サウンドとブレンドされた「Moondance」は大好きな1枚です。バックにはジャック・シュローアー(sax)、ジェフ・レイブス(kb)、ジョン・プラタニア(g)、ジョン・クリングバーグ(b)、コリン・ティルトン(sax,fl)、ゲイリー・マラバー(ds)が参加。先にふれた"Caravan"、ジェシ・エド・デイヴィスもとりあげた"Crazy Love"の入ったA面がやはり素晴らしいです。力強い"And Stoned Me"ではじまって、余韻を含んだ"Into The Mystic"で締める構成は、このA面だけでもいいかなと思わせます。