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Songs for Beginners (Wdva) (Reis) (Dig)

Songs for Beginners (Wdva) (Reis) (Dig)

98■We Can Change The World / Graham Nash
グラハム・ナッシュという人はすごくわかりやすいポップなメロディーを書く人ですが、ソロもしくはクロスビー&ナッシュの作品となると、どうしても最後まで聞きとおすのが飽きてきてつらくなってくる感じがあります(ファンの方すいません)。だからやっぱり最初のソロ「Songs For Beginners」('71)に手を伸ばすことが多いです。
ティルスの1枚目同様英米を問わず豪華なゲストが参加したゴージャスな1枚です。マナサスからファジー・サミュエルズ(b)とダラス・テイラー(ds)、デッドからフィル・レッシュ(b)、ジェリー・ガルシア(steel〜"I Usesd To Be A King"でのうねりのある演奏はいつ聴いてもシビレます)、LAゲッタウェイのジョニー・バーベイタ(ds)、クリス・エスリッジ(b)、ジェシ・スコット・ヒル(g)、デイヴ・メイスン(g〜"Millitary Madness"での切ないワウgが印象的です)、リタ・クーリッジ(vo)、ジョー・ヤンキー(p)、デイヴィッド・クロスビー(vo)…
1968年8月のシカゴでの民主党大会で、ヴェトナム戦争に反対する有志による大規模なデモが暴動と言われ、首謀者の7名(シカゴ・セヴンと言われました)が後に逮捕された事件がありましたが、これにインスパイアされたのがナッシュの"Chicago"という曲で、後半の一節"We can change the world"を繰り返し歌ったのがアルバムの最後に収められた"We Can Change The World"です。シャーリー・マシューズ、クライディー・キング、ヴェネッタ・フィールズのスワンプ三人娘にリタ・クーリッジを加えたゴスペル風のコーラスが印象的なナンバーです。

74年の「Wild Tales」はほとんど聞かないセカンドでした。