sleep#3

Innuendo

Innuendo

104■Endless Sleep / Danny Kortchmar
キャロル・キングジェームズ・テイラージャクソン・ブラウンドン・ヘンリーの片腕としてバンドを支えた男、ダニー・"クーチ"・コーチマー。60'sにはJTとのフライング・マシーンから、キャロル・キングとのザ・シティ、ジョー・ママ、更には職人集団、ザ・セクションのメンバーとして活躍しました。セクションとして、ジャクソン・ブラウンやクロスビー&ナッシュのバックを担当する一方、無数のセッションワークをこなし(アティテューズで2枚のLPも残しています)、80's以降はドン・ヘンリーのソロで名前をよく見かけました。
夢語り(紙ジャケット仕様)

夢語り(紙ジャケット仕様)

ジョー・ママ(紙ジャケット仕様)

ジョー・ママ(紙ジャケット仕様)

孤独なランナー

孤独なランナー

またいち早くメロウなレイドバックな音から脱却し、ルイーズ・ゴーフィン(言うまでもなくキャロルとゲリー・ゴフィンの娘です)をプロデュースし、LAのNew Waveにいち早く接近したのもクーチです。80年にAsylumからリリースされた「Innuendo」は、タイトにひきしまったロックンロール・アルバムでストイックなまでのロックンロールを追及しています。その辺が物足りないと言えば物足りないですが。同時代のストーンズにも通じる音です。
"Endless Sleep"は、この中でもずっしりと重いロックナンバーで、リンダ・ロンシュタットのvoをフィーチャー。僕としては泣きの部分がないジョー・ウォルシュ的なイメージです。セクション時代のリー・スクラー(b)、アティチューズ時代のポール・ストールワース(b)、ジム・ケルトナー(ds)、更にはケニー・エドワーズ(b)、リック・マロッタ(ds)、ワディ・ワクテル(g)といったリンダゆかりの面々も参加しています