heart#3

Snakebite

Snakebite

トラブル+4

トラブル+4

120■Ain't No Love In The Heart Of The City / David Coverdale's Whitesnake
ディープ・パープル後期のvoだったデイヴィッド・カヴァデイルは、解散後2枚のソロをだしますが、商業的に失敗(それでも日本では「ヒット」と報じられましたが)。時代もR&Bタイプのハードロックには逆風でしたが、78年に旧知のミッキー・ムーディー(g〜元スナフー)、バーニー・マースデン(g,vo〜元PAL)、ニール・マレイ(b〜元ギルガメッシュ)、ダイヴィッド・ドウル(ds〜元ストリートウォーカーズ)、ブライアン・ジョンストン(kb〜元ストリートウォーカーズ)をメンバーにしてホワイトスネイクを結成します。このバンドは次第にパープルの残党を迎え入れて、80'sのパープルを目指してゆくわけですが、80年の「Ready An'Willing」あたりまでは、後期パープルの持つR&Bテイスト、ファンキー・テイストが感じられますが、その後はアメリカでブレイクするためのコマーシャルなヘヴィ・メタルサウンドとなっていくため、僕の興味も薄れてゆきます。
最初期のホワイトスネイクは4曲入りのEPでスタートします。

現在では78年のファースト「Trouble」のボーナストラックに組み込まれていますが、ムーディーのスライドをフィーチャーした泥くさいブギスタイルのロックンロールを得意とした、オーソドックスな歌ものハードロックを展開しています。このEPに収められたのがR&Bシンガー、ボビー・ブランドのカヴァー、"Ain't No Way In The Heart Of The City"です。
この4曲(他には"Bloody Mary"、"Steal Away"、"Come On")は、アメリカではセカンドソロ「Northwinds」からの曲を迎えた編集盤「Snakebite」に収められていました。

ポール・ロジャースをほうふつとさせるカヴァデイルの歌声は、情感たっぷりでそれをサポートするムーディー、マースデン(ダブルネックを弾きます)の2本のgが素晴らしい。
dsとkbはクリップにもほとんど映らず、その後kbはピート・ソリー〜ジョン・ロードに、dsはイアン・ペイスにスイッチします。
78年にリリースされたファースト「Trouble」にはビートルズのカヴァー"Day Triper"が収められていますが、これも珍しい選曲です。