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バック・オン・ザ・ストリーツ(紙ジャケット仕様)

バック・オン・ザ・ストリーツ(紙ジャケット仕様)

127■Back On The Streets / Gary Moore
ゲイリー・ムーアの名前を知ったのは、ジョン・ハイズマンがテンペスト解散後再びジャズロックのフィールドに戻ってきたコロシアム2でした。当時ビクターから出た日本盤LPではギャリー・ムーア(正確な発音はこれに近いらしい)となっていました。コロシアム2は、インスト部分に緊張を強いられるので、僕はちゃんと聴いた覚えがないです。ここのkbがドン・エイリー(後にレインボー、ディープ・パープル)だったこともあって、ムーアが78年に出したソロ「Back On The Streets」(MCA)、にはエイリーも参加しています。更に加わったばかり(正確には復帰だけど)のシン・リジーからフィル・リノット(ライノット)とスコット・ゴーハムも参加しています。
有名バンドに加わったキャリアのあるgtrと言う図式は、僕はトミー・ボーリンを思い出しましたが、リジー(当時はハードロックはOld Waveと揶揄され英「サウンズ」誌と日本の「音楽専科」以外は相手にされなていませんでしたが、(New Wave Of Heavy Metalのブームはこの少し後)がこのバンドに限っては、フーやホークウインドと並んでパンクスにも支持されていました)の枠に入りきらず、ムーアは「Black Rose」という大傑作を残して脱退(予定された来日公演は、ミッジ・ユーア(ウルトラヴォックス)とデイヴ・フレット(マンフレッド・マンズ・アース・バンド)をサポートに強行されたが、行った人はそれなりにレアな体験が出来たと思う))しています。その後イアン・ペイスやニール・マレーといったパープル/ホワイトスネイクリズムセクションをバックにした事もあって、日本ではハードロック〜ヘヴィ・メタル・ファンでは絶大な人気を誇るようになりました。
この「Back On The Streets」ではそういう曲(タイトル曲の動画はまるで早送りかと思わせます。おまけにdsはコージー・パウエル)もあるけど、コロシアム2で聞かせたフュージョン風のインストもあって、多彩。そういえば73年に出た初ソロ(ゲイリー・ムーア・バンド名義)「Grinding Stone」でもそれっぽい曲がありました。

ドローンというbassを弾きながら飛ぶ(後半はムーア、リノット、ゴーハムが順番に飛ぶ)リノットはすごいかも。