down#3

ジェフ・ベック・グループ

ジェフ・ベック・グループ

134■Going Down / Jeff Beck Group
72年に出た第2期ジェフ・ベック・グループの2枚目「Jeff Back Group」(Epic)は通称「Orange」と言われています。ここに収められた"Going Down"は、南部のssw、ドン・ニックスの作品で、ニックスが仕切ったモロク(Moloch)の唯一の作品がオリジナルとなるヘヴィ・ナンバーですが、いつしかハードロックの名曲として祭り上げられたのは、このアルバムやBB&Aのライヴでの影響が大きいのでしょう。
それでもここでの演奏は、賛否両論分かれるところです。というかこう言う曲をやる必然性があったのか?BB&Aを全く認めていないというか、苦手としている僕ですので、ジェフ・ベックの1枚というとやはり「Blow By Blow」になってしまいます。マックス・ミドルトン(kb)、クライヴ・チャーマン(b)、ボブ・テンチ(vo)、コージー・パウエル(ds)から成る2期ベック・グループは、ファンキー系のメンバーがいたので、「Blow〜」にも通じる"Deffinitely Maybe"という名曲も生まれましたが、歌ものを主眼としているので、こういうピント外れたものも生まれます。


"Going Down"は、ニックスの作品ながらニックス本人のカヴァーは、ずいぶん経ってからだと記憶しています。有名なのはフレディー・キング、JJ・ケイル、ディープ・パープルあたりでしょうか。