going#2

One House Left Standing

One House Left Standing

135■Urge For Going / Claire Hamill
クレア・ハミルが当時日本でどれだけ人気があったのかわかりませんが、現在ではフォーク系の美人sswとして一部で高い評価を受けています。Islandからのデビュー作「One House Left Standing」('72)を出した頃はまだ十代だったわけですが、ジョン・マーティン(g)、ジョン・ホークン(p)、ポール・バックマスター(cello)、デイヴィッド・リンドレー(g)らが参加した非ロックな音です。"Baseball Blues"、"Smile Your Blues Away"では、グッド・タイム・ミュージック的なニュアンスを感じさせます。後にジャクソン・ブラウンとの仕事で知られるようになるリンドレーは、カレイドスコープ解散後間もない仕事だと思いますが、"Consumation"でのlap-steelはニュー・エイジ的でもあります。基本がdsレスのこのアルバムで唯一フォーク・ロックの形態を取っているのが、ジョニ・ミッチェルのカヴァー、"Urge For Going"です。テリー・リード(g)、サイモン・カーク(ds)、山内テツ(b)、ラビット(kb)というフリーのメンバーを中心としたラインナップです。

ジョニ・ミッチェル本人のヴァージョンは、公式にはレコーディングされていないのかな?僕はトム・ラッシュのヴァージョンで知りました。
The Circle Game

The Circle Game

このあとIslandでもう1枚「October」を出したあとキンクスのレイ・デイヴィスが設立したKonkに移籍。そこでさらに2枚のアルバムを出しています。80'sに入ると、ジョン&ヴァンゲリススティーヴ・ハウなどのアルバムにvoとして参加。81年には「Number The Brave」をリリースしたウィッシュボーン・アッシュに短期間ながら在籍しています(アッシュのサイトでは準メンバー扱い)。またKonkでのファースト「Stage Door Johnnies」のライナーで、76年に元ファミリー、トラフィックのリック・グレッチの新バンド、スクエア・ダンシング・マシーンに参加とありますが、このバンドは、1枚のシングルをレコーディングしたのみ(リリースはされていません)で解散しています。メンバーにsteel-gもいた6人組興味はあります。