kiss#3
- アーティスト: Bananarama
- 出版社/メーカー: Rhino/Wea UK
- 発売日: 2007/06/18
- メディア: CD
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"Venus"の大ヒットで日本でもバブル期に売れまくったバナナラマですが、元々は80's初めの英ニュー・ウェイヴ華やかな頃に花を添えた女性トリオで、初期は確かにロックでした。カレン、シヴォーン、サラの3人がメンバーで、僕の記憶では82年のファン・ボ−イ・スリー*1との共演シングル"T'ain't What You Do (It's the Way That You Do It)"あたりで話題となってた記憶です。その後Londonと契約して、"Really Saying Something"でデビューしています。この曲はMotownのガール・グループ、ヴェルヴェレッツのナンバーで、バナナラマのヴァージョンは#5まで上がりました。"Shy Boy"、"Cheers Then"、更には日本のみでホンダのCM曲になった(CMにも登場しました)"He's Got Tact"などシングルヒットを連発。デビュー作「Deep Sea Skiving」もリリースされています。ダンサブルなポップですが、後のユーロビート路線とはかなり程遠いです。
このファーストから都合4枚のシングルが切られましたが、4枚目がスティームのカヴァー、"Na Na Hey Hey Kiss Him Goodbye"です。
ポール・レカがプロデュースしたこのバブルガム・グループはスタジオ・ミュージシャンによる実態のないバンドですが、当時のブームに乗って見事#1になっています。バナナラマのカヴァーもまあオリジナルに忠実なものでとりたてて凝った作りというわけではありません。それはすべての曲に言える事で、僕としてはユニゾンのガール・コーラスが新鮮だったのです。
83年にはセカンド「Bananarama」がリリースされ、ここから"Cruel Summer"、"Robert De Niro's Waiting"のヒットも生まれ、折からのブリティッシュ・インヴェイジョンのブームに乗って、アメリカでも成功を収めるのです。
当時のブレインは、スティーヴ・ジョリー&トニー・スウェインもコンビで、作曲、プロデュースも担当していましたが、マイク・ストック、マット・エイケン、ピート・ウォーターマンによる"Venus"の世界的な成功で、SAWによるダンス・ミュージック濃度が圧倒的に濃くなってゆくのです。