train#2

To Friends

To Friends

147■All Aboard The Train / Mick Greenwood
日本盤CDがエアメイルから出るまで、ミック・グリーンウッドというsswの事は知りませんでした。70年にMCAから「Living Game」でデビューした英国のsswで、「To Friends」('72)は、セカンドになります。バリー・デ・スーザ(ds)、オイリーラグスのデイヴ・ピーコック(b)、フォザリンゲイのジェリー・ドナヒュー(g)、トニー・コックス(kb)がバックをつけています。
Living Game

Living Game

いわゆるイギリスのアメリカ的な作風で、タイトル曲の"To Friends"、"Mother Earth"はアーシーな演奏に力強いvoが重なるというパターンです。
"All Aboard The Train"は、僕はエルトン・ジョンやボニー・タイラー("Total Eclips Of"The Heart"ね)を思い出すのですが、前作のタイトル曲がエルトンの"Goodbye Yellow Brick Road"風(グリーンウッドの方が後です)だった事を考えると面白いです。後半のドナヒューのgはききものでしょう。力強い女性voはバリー・セント・ジョンです。カヴァー曲が1曲あって、ムーンというバンドにいたマシュー・ムーア*1作の"Space Captain"です。ジョー・コッカーが「Mad Dogs And English Men」でやってるものです。このスワンプな処理もまたいい感じです。
似た名前の人ですが、スティーヴ・ヒレッジのカーンのbassはニック・グリーンウッドですし、ムーンライダーからフォールン・エンジェルズに加わったdsは、チコ・グリーンウッドです。

*1:ダニエル・ムーアの弟です