blind#3

Roaring Silence

Roaring Silence

152■Blinded By The Light / Manfred Mann's Earth Band
マンフレッド・マンという人も60'sのビートバンドから始まって相当キャリアの長い人です。ポール・ジョーンズ(vo)をフィーチャーしたR&B色の濃い時期、voがマイク・ダボに代わりキャヴァレー的、サイケ的なポップソングをやってた時期、チャプター3を率いてアンダーグラウンドジャズロックのチャレンジした時期、そしてより分かりやすいロックとなったアース・バンドの時期に分かれます。アース・バンドは現在も活動中ですが、メンバーは大方変わっているようです。60'sからカヴァー曲の料理方法には定評があった人ですが、72年にアース・バンドを結成後もランディ・ニューマンボブ・ディランブルース・スプリングスティーンポール・ウェラー、ロビー・ロバートソン、ホルストらのナンバーを独自の解釈で料理してきましたが、その根底にあるのは下世話なまでのわかりやすさです。
"Blinded By The Light"はアメリカで#1になりましたアース・バンド最大のヒットです。この時期は、クリス・トンプソン(vo,g)、コリン・パテンデン(b)、クリス・スレイド(ds,vo)、デイヴ・フレット(g)、マン(kb)のラインナップで、スプリングスティーンの地味なナンバーをゴージャスなロックにarrしています。疾走感のあるgとsynの掛け合い、メロディアスなgソロは、パンク〜ニュー・ウェイヴが席巻した時期、ひどくアナクロに感じましたね。タイプは違いますが、産業ロックのようなイメージ。よって、収録されている76年の「Roarling Silence」、78年の「Watch」(共にBronze)は大味ですぐに処分してしまいましたが、この曲は忘れられません。


ミック・ロジャース(g,vo)をフィーチャーした第1期MMEB

この曲のカヴァーにはビックリしたなあ