fire#2

Hits!

Hits!

155■Fire / Pointer Sisters
ポインター・シスターズって僕の中では随分売れていたグループなんで、オリジナルアルバムが、カタログに載っていないなんて予想もしてなかったです。
カリフォルニアはオークランド出身のジューン、ボニー、アニータ、ルースの黒人4姉妹ヴォーカル・グループで、最初の頃はバック・アップ・シンガーとして活動していましたが、72年にBlue Thumbと契約してデビューしています。最初のヒットは、73年の"Yes We Can Can"で#11まで上昇しています。

これはかなり荒削りのファンクといった印象で、僕が知ってるポップ・スタイルのポインター姉妹とは違います。
77年にジューンとボニーが抜け、デュオになってしまった事もありましたが、ElektraがディストリビュートしたPlanetに移籍、プロデューサーのリチャード・ペリーがジューンに復帰を依頼し、トリオ編成となったのが78年の「Energy」というアルバムです。このアルバムをちゃんと聞いたことはないのですが、フリートウッド・マックの"Hypnotized"(何と言う渋いカヴァー)、ドゥービーの"Echoes Of Love"、ロギンズ&メッシーナの"Angry Eyes"、スティーリー・ダンの"Dirty Work"、スライ&ザ・ファミリー・ストーンの"Everybody Is A Star"といったカヴァーが含まれていて、そそります。ここから最初のシングルとなったのが、ブルース・スプリングスティーン作の"Fire"でした。

元々はNYのアンダーグラウンドなネオロカビリー・アーティストのロバート・ゴードンがカヴァーしたものです。

そちらに比べるとポインター姉妹のヴァージョンは、派手できらびやかな印象を受けます。実際この曲のヒット(#2)で、ポップフィールドに進出したポインター姉妹は、"He's So Shy"(#3)、"Slowhand"(#2)といったヒットを連発して一時代を築くのです。

これはもうマイケル・マクドナルド症候群ね