fire#3

ファイアー・アンド・ウォーター+6

ファイアー・アンド・ウォーター+6

156■Fire And Water / Free
思えばフリーというのは相当シブいバンドだったのですが、僕はパープルの次に好きになった英国のバンドでした。ゼッペリンが個人的にどうもダメで、77年当時、英ハードでは僕の周りには、ジェフ・ベックとかバッド・カンパニー位しか選択肢がなかった記憶ですが、バッド・カンパニーの前身だった、フリーは、ラジオで何曲か聞いて好きになりました。同じ頃東芝からROCK GREATEST1500という廉価盤のシリーズが始まって、その中にフリーの「Fire And Water」('70)もあったのでした。
もちろんブルーズ・ロックという言葉は知っていましたが、たとえば同じようなルーツのTYA、フリートウッド・マックあたりと比べるとはるかに聞きやすかったという印象です。ポール・コゾフの泣きのgが印象的なバンドですが、gは脇に回り主役はポール・ロジャースのvoだった事も幸いしました。最初の2枚がブルーズの焼き直し的な印象が強かったのですが、この3枚目では大ヒットした"All Right Now"に代表される強力なオリジナル曲が充実しています。その筆頭が緊張感あふれるアンディ・フレイザーのbassソロの入った"Mr.Big"であり、哲学的な歌詞をもったこの"Fire And Water"です。