song#2

All The Good Times

All The Good Times

159■Fish Song / Nitty Gritty Dirt Band
傑作「Uncle Charlie And His Girl Teddy」('70)に続くNGDBの71年の作品が「All The Good Times」(Liberty)です。さすがに前作ほどのまとまりはありませんが、メンバーのオリジナルと同時代のsswのカヴァー(ジャクソン・ブラウン、リッチー・フューレイ)、古典曲のカヴァー(ハンク・ウィリアムス)がいい塩梅で並んでいます。メンバーはジミー・ファッデン(g,ds,harp,vo)、ジェフ・ハンナ(g,vo)、ジミー・イボットソン(g,kb.ds,vo)、ジョン・マッキューン(g,steel,vo)、レス・トンプソン(b.g,vo)の5人です。
僕がNGDBというか、ファッデンのharmonicaに惹かれるようになったのは、NGDBの初期のメンバーだったジャクソン・ブラウンのファーストに収められた"Child In These Hills"でのプレイですが、そこで聞かれる息使いまではっきり聞こえるエモーショナルなharmonicaをたっぷりとフィーチャーしています。
"Fish Song"は、そのファッデン作のナンバーで、ジャム風に始まりじわじわと盛り上げます。"Mystery Train"風の"Sixteen Tracks"、"Rollin' And Tumblin'"風の"Creepin' Around Your Back Door"など、少々あざとく感じる部分はありますが…