world#2

Albert 1

Albert 1

163■Brand New World / National Head Band
カーヴド・エアー、ラルフ・マクテル、グリーンスレイドなど英Warner Brosには数少ないですが、魅力的なアーティストが所属していました。このナショナル・ヘッド・バンドもそうです。71年に唯一のLP「Albert One」をリリースして解散した4人組ですが、なかなかレアな1枚で今回Cherry Red傘下のEsoteric Recordingsからの再発CDで初めて現物を見ました。鮮やかな赤色のイラストが印象的です。
物の本では後にユーライア・ヒープのリー・カースレイク(ds)が参加していたハードロックと紹介される事が多いですが、今回聞いてみるとアメリカナイズされたカントリー・ロックっぽい音が半数を占めるなど、バンドの本質は別の所にあるようです。メンバーはカースレイク(ds,perc,syn,vo)、デイヴ・ポール(b,syn,vo)、ニール・フォード(g,slide,syn,vo)、ヤン・シェルハース(p,org,syn)の4人。
dobroの入った"Try To Reach You"、ビートルズっぽいメロディーの"Lead Me Back"などなかなか面白い曲があって、少なくともハードロックとして聴くとコケます。アコースティックに始まり徐々に盛り上げる"Brand New World"もベストトラックです
前述のとおり、元ゴッズ〜トウ・ファットのカースレイクは、NHB解散後、イアン・クラークの後任としてユーライア・ヒープに参加し全盛期を支えます。シェルハースは、ゲイリー・ムーア・バンドを経て、デイヴ・シンクレアの後任としてキャラヴァンに参加。「Blind dog at St.Dunstans'」でkbを弾いています。その後キャメルにも加わり80年代初めまで在籍しています。
またポールは72年ジョーンジーの結成に加わり、Dawnからのファーストに参加しています。