world#3

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164■Harvest For The World / The Christians
ギャリー(vo)、ロジャー(vo,g,kb)、ラッセル(kb,sax)のクリスチャン3兄弟にハリー・プリーストマン(kb,g)を加えた4人組、クリスチャンズは80's後半にリヴァプールから登場したブルー・アイド・ソウル・スタイルのロックバンドです。80'sの半ばにスタイル・カウンシルやブロウ・モンキーズ、ファイン・ヤング・キャニバルズ、シャーデーなどのソウルに根ざした白人ロックのブームがあったのですが、かつて同郷のフランキー・ゴーズ・トゥ。ザ。ハリウッドが登場したときのように、今後のシーンを占うかのような大きな注目を集めたのにもかかわらず、92年の「Happy In Hell」をリリース後失速していきました。全英#2となった87年のデビュー作「The Christians」には、"Forgotten Town"(#22)、"Hooverville"(#21)といったヒット曲が収められていましたが、88年にアイズレー・ブラザーズの"Harvest For The World"をカヴァーし、#8まで上がるヒットとなりました。ちょうど「ポッパーズ・MTV」やNHK−FMのピーター・バラカンの放送に夢中だった頃で、ザ・ザやハウスマーティンズなどピーターの放送でエアチェックしてよく聞いてた覚えがあります。
この"Harvest For The World"は、アイズレーの76年のアルバムのタイトル曲で、voの3人、バックの3人と6人体制のヴォーカル&インストゥルメンタル・グループとして人気を確立したT Neck〜CBS期の作品です。古くは50'sの"Twist And Shout"や"Shout"などのヒット曲から、70年代のロック寄りのソウル〜ファンク・サウンドまでアイズレー兄弟というと、日本でも熱心なファンがついていました。特にCBS時代の作品は、ブラック・ミュージックに突然目覚めた渋谷陽一氏が、EW&Fと共に番組でしばしば(しかも同じ曲を)OA。そして80'sに入るとスタイル・カウンシルがステージで"Work To Do"を、ワム!が"If You Were There"を、そしてパワー・ステーションがこの"Harvest For The World"をとりあげています。


毎度おなじみ初期スタカン+トレイシー+クエスチョンズ