guitar#3

So Long Harry Truman

So Long Harry Truman

170■Steel Guitar / Danny O'Keefe
ダニー・オキーフワシントン州スポーケン出身のsswで、一番有名なのは71年のセカンド「O'Keefe」からシングルカットされた"Good Time Charlie Got The Blues"(#9)でしょうか。この曲はもともと70年にCotilionから出たファースト「Danny O'Keefe」に収められていたものでヒットしたのは再演ヴァージョンになります。アルバムではアリフ・マーディンがプロデュースした「Breezy Stories」('73)ですが、今日紹介するのは4枚目の「So Long Harry Truman」('75)です。前作よりレーベルはAtlanticに移っていますが、プロデュースをジョン・ボイランが担当しています。ボイランと言えば同時期リンダ・ロンシュタット、ピュア・プレイリー・リーグ、マイケル・ディナーなどウエスト・コーストのハーモニーを生かしたロックを得意としていた人で、ここではボイラン人脈で、リンダ、アンドリュー・ゴールド、ゲイリー・マラバー(ds〜スティーヴ・ミラー・バンド)、ジム・フィールダー(b〜元BS&T)、ラリー・ネクテル(kb)、デイヴィッド・リンドレー(g)そしてイーグルスの4人が参加しています。オキーフの作風は基本線はカントリー〜フォーク調ですが、デビュー作ではスワンプ風味、「Breezy」ではブルー・アイド・ソウルといった感じで、微妙に作風を変えてきています。ここではその中間線で、少々大げさなプロダクションのものもありますが、シンプルなカントリー・ロック・テイストのものもあります。
Danny O'Keefe

Danny O'Keefe

O'Keefe

O'Keefe

Breezy Stories

Breezy Stories

"Steel Guitar"は、"Covered Wagon"と共にファーストからの再演もので、という事はファーストのヴァージョンを気に入ってなかったのかなあ?とも思いますが、あれはあれでいいアルバムでした(後にCDで買いなおしましたが)。ここではグレン・フライランディ・マイズナードン・ヘンリーイーグルスの3人にリンドレーを加えた演奏で、リンドレーの泥くさいlap-steelをフィーチャーしています。同じsteelでも後にグレンダ・グルフィスやクリス・ヒルマンが取り上げた"Quits"で聞ける、スニーキー・ピートの滑らかなpedal-steelと違い、ザラザラした質感がやはりスワンピーです。