again#2

ア・ジェントラー・タイム

ア・ジェントラー・タイム

218■Seeing You Again / Jim Weatherly
ジム・ウェザリーといえばグラディス・ナイト&ピップスの"Midnight Train To Georgia"('73)の作者として知られる人ですが、この年RCAと契約して「Weathely」でデビューしています。カントリー系のsswで、聞く前からまあ予想していたような音です。今回小西康陽セレクションで選ばれた「A Gentler Time」('74)は2枚目に当たるもので、匿名的な演奏はスタジオ・ミュージシャンによるもので何のクレジットもありません。74年と言うとカントリー・ロックの全盛期で、ポップ・シーンに幅広く浸透していました。当然ながら本家ともいえる、カントリー畑の人なので、steel-gやdobroを使った演奏が多く、彩りを添えていますが、あくまでも主役は歌であり、歌詞でしょう。今から見るとかなり女々しい歌詞が多いのですが、昔の恋人を想い続けるみたいな歌詞が、こういうカントリーっぽい演奏によく合います。シンプルな弾き語りの"Leavin' Dallas"やこれぞカントリー・ポップと言った"Seeing You Again"、"Like A First Time Thing"もいいですが、ゴスペルっぽいムードを漂わせた"Jesus Is My Kind Of People"も悪くないです。