色#2

Hoy Hoy

Hoy Hoy

232■Red Stream Liner / Little Feat
有名なブートレッグのジャケットを拝借したという「Hoy Hoy」('81)は、休業中だったリトル・フィートの解散を決定づけたコンピレーションです。とは言ってもライヴやテイク違いをずらっとそろえた上級者向けの内容です。これは出てすぐ買ったけど、その時点であまりフィートを聞いてなかった僕は、いきなりの入門編となったわけです。ニコレット・ラーソンをフィーチャーした"Gringo"など新曲を除くとおなじみのナンバーが収められていますが、いくつかの物は77年のLisner(おそらくはWashington DCのLisner Auditoriumでしょう)でのライヴとあります。タワー・オブ・パワーのホーンセクションをフィーチャーした"Skin It Back"、"Teenage Nervous Breakdown"がそうですが、ドゥービー・ブラザーズのパトリック・シモンズとマイケル・マクドナルドのコーラスをフィーチャーした"Red Streamliner"もそうです。スタジオ盤では、77年の「Times Loves A Hero」に収められたビル・ペインのナンバーでペインがvoを取ります。ローウェル・ジョージがフロントから後退したこの時期、ペインとポール・バレールが前面に出る事が多かったですが、奇しくもトム・ジョンストンがドラッグ問題で休養し、シモンズ、マクドナルド中心となったドゥービーと似てますね。