rain#3

Penny's Arcade

Penny's Arcade

244■Summer Rain / Penny Nichols
サマー・オブ・ラヴといわれた68年のカリフォルニアで生まれた、ささやかなフォーキー・アルバムがペニー・ニコルズの「Penny's Arcade」(Buddah)です。ビッグ・サー・フェスティヴァルの常連だった彼女は、ジャクソン・ブラウン、NGDBらと交流を持ちオレンジ・カウンティで活動。後にCapitolからデビューするアシッド・フォーク系のファンが今では多く付いている、キャッシー・スミスとデュオを組んでた事もあるとか。Buddahからリリースされた、このLPは実質上唯一のソロで、長い間レアな1枚でしたが、06年英Fall OutよりCD化されました。
少女の様な風貌と、summer、rain、moon、seaといった言葉がタイトルについた歌は、前向きな明るさに満ちていて、アシッドフォーク的ではありません。
"Summer Rain"は、シンプルな美しさが光るフォーキーなナンバーです。どちらかというと真摯なスタイルのフォーキーで通して聞くとやや単調です。prodは、アーティー・リップ。 70's初めにはヨーロッパに渡って活動を続け(エミット・ローズやジミー・バフェットのアルバムに参加、とりわけバフェットのツアーにも加わり映画「FM」では姿も見れるとか)、80'sには教育の場に携わっていた為、一般的にはほとんど無名ですが、90's入って音楽活動を再開しています。