you#3

Affinity

Affinity

294■I Am And So Are You / Affinity
アフィニティーの唯一のアルバムがCD化された時は本当にびっくりしました。こんなに貴重なものが手軽に聞けていいものか?と。93年に独RepertoireからのCDでした。キーフによるジャケットは昔から有名で、番傘をさした女性がvoのリンダ・ホイルと信じられていた時代もあったようですが、別人です。
ホイル(vo)、モ・フォスター(b)、グラント・サーペル(ds)、マイク・ジャップ(g)、リントン・ナイーフ(org)の5人組で、シャウターとして名のみ知られていた(レア・アイテムが並ぶ英Vertigoの中でも比較的聞いた人が多かったのは、かつて日本盤LPが出てた事と、米Paramount盤のカット盤の流通でしょう)ホイルは、ジャニスばりに叫ぶかと思うと、クールにジャジーに歌う曲があったりしてなかなか魅力的です。さらにこの時代のブリティッシュ・ロックらしいorganの使い方が何とも深みがあります。
"I Am And So You Are"はハルというクレジットから、リンディスファーンのアラン・ハルのペンによるものでしょう。ジョン・ポール・ジョーンズによるブラスのarrは可もなく不可もなくですが、1曲目からこういうブラスロックタイプ、しかもシャウターvoというのはカッコいい。あえてジャンル分けすると、アフィニティーはジャズ系のハードロックなんでしょうが、かつてはプログレとして紹介されていた事もありました。他にもディラン、エヴァリー兄弟、ラヴィン・スプーンフルのカヴァーもあり。
ホイルは脱退後、ニュークリアスをバックにしたソロ「Pieces Of Me」('71)をリリースしています。ホイル脱退後の時期の音源がナイーフによって近年いろいろリリースされています。
Origins The Baskervilles

Origins The Baskervilles

1971 - 1972

1971 - 1972

フォスターは、"Wild Thing"をリメイクしたファンシー(レイ・フェンウィックも参加)他スタジオでの仕事が多い人ですし、サーペルに至ってはセイラ―のメンバーとしても知られています。