remenber#3
- アーティスト: シャングリラス
- 出版社/メーカー: ヴィヴィド・サウンド
- 発売日: 2008/03/19
- メディア: CD
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シャングリ・ラスというと良家の子女的な清潔な世界が多かった60'sのガール・グループの中にあって、不良性、恋人の死、家庭の断絶などヘヴィなテーマを掲げたグループです。メアリーとベティのワイス姉妹、メアリー・アンとマージーのガンサー姉妹の4人組ですが、ベティーが極度の舞台恐怖症で、実際は3人で活動する事が多かったらしいです。シャドウ・モートンのprodにより、Red Birdより64年にデビューしています(それ以前にはSmashろSpokaneの1枚ずつシングルがある)。
後にエアロスミスもカヴァーした"Remember Walking In The Sand"は、#5まで上がった最初のヒット曲。波とカモメのSE(後にB-52'sが引用した)が入って、去って行った恋人との出来事が回想されますが、甘さはなくどちらかというとシビアに振り返る感じ。このストイックさが「怖い」(手持ちのセンチュリー盤CDでライナー氏が散々この言葉を使っています)と評されるのでしょう。これに続くのがバイクのSEで知られる(シャドウ・モートンと言えばSEと語りらしい)"Leader Of The Pack"で不良の彼が事故死するというデス・ソングもので、これは#1となりました。個人的には悪い仲間から足を洗う彼を見守る、改心ものの"Out In The Streets"('65)が好きです。