Mott:Mott The Hoople
- アーティスト: モット・ザ・フープル
- 出版社/メーカー: Sony Music Direct
- 発売日: 2006/07/05
- メディア: CD
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当初はロイ・ウッドがprodとして予定されていましたが、多忙なため(73年はロイ・ウッドにとってもピークの年でした)自分たちでprodし、前作以上の成功を収めました(#8UK/#35US)。
先の全米ツアーの際、プレスリーの豪邸、グレイスランドに侵入を試みたエピソードから生まれた"All The Way From Memphis"(イントロの感じがリオン・ラッセル的)、"Brown Sugar"的な"Drivin' Sister"など強力なロックン・ロール、感傷的なバラードの"Ballad Of The Mott The Hoople"、ポップでキャッチーなメロディーの"Honaloochie Boogie"といったナンバーが好調です。とりわけ「Diary Of A Rock'N'Roll Star」という日記本まで出したハンターの文才が冴える"Ballad〜"は、沁みます。ゲストはロキシー・ミュージックのアンディ・マッケイ(sax)、ミラー・アンダーソン(g)ら。ラルフスが持ち込んだ"Can't Get Enough"が却下され、採用されたのが"I'm A Cadillac"のみとなった事もあり、ラルフスはレコーディング後に脱退しています。またラスト曲"I Wish I Was Your Mother"では、初期のディランに傾倒する姿が復活しており、意外とアイリッシュ的に聞こえるのも面白いです。
最後に"Hymn For Dudes"にコーラスで参加したサンダーサイズ(Thunderthighs)
について。カレン・フリードマン、ダリ・ラルウ、ケイシー・シンジからなるコーラスグループで、ルー・リードの"Walk On Wild Side"のコーラスで注目されました。モット・ザ・フープルとのつながりは次作でも続きますが、74年にはモンドなトップ30ヒット"Central Park Arrest"を放っています。
これはリンジー・ディ・ポールの曲だそう。