man#2

Tudor Lodge (Dig)

Tudor Lodge (Dig)

■I See A Man / Tuder Lodge
パイロジャイラのバーバラ・ガスキン、メロウ・キャンドルのクローダー・シモンズ、そしてチューダー・ロッジのアン・スチュワートを英フォーク(フォーキー・プログレ)の三美神と呼んだのは、誰だったでしょうか?英国ロックが深い森と呼ばれた15年くらい前よりもこの3人は入手困難な事で有名でしたがCDの時代になって、次々とCD化されて陽の目を浴びてゆきました。Vertigoというマニアックなレーベルにありながら、チューダー・ロッジはこの3バンドの中では、一番とっつきやすく(僕には)、米フォーク(カレッジ・フォーク)からの影響も強く、プログレ的でないのがいいです。6面ジャケットの希少価値(そんなに大したものではないです)もあり、LP時代は相当レアだったといいます。ジョン・スタナード(g,vo英)、リンドン・グリーン(g,vo豪)そしてアン・スチュワート(g,p,fl,vo米)という多国籍グループで71年にこの「Tuder Lodge」でデビューしています。牧歌的というか田園的な風景にぴったりの英国フォークで、ペンタングルのテリー・コックス(ds)、ダニー・トンプソン(b)らが参加しています。どの曲もいいけど同じに聞こえるというのが難点ですが、少なくとも他の2バンドより好きなのは、コーラス、ハーモニーに長けている点です。控え目ながらアンが吹くfluteも印象的(カーヴド・エアーの「Phantasmagolia」でも吹いています)で、この"I See A Man"も緑の芝が美しい風景に溶け込んでいます。