tiger#3

10003■Ride The Tiger / Jefferson Starship

Dragonfly

Dragonfly

もう散々書いてまして、またかとお思いでしょうが…、僕の一番好きなジェファーソンと言えば、グレイス・スリック、マーティ・ベイリン、ポール・カントナーの3頭そろい踏みの74〜78年の短い時期です。72年の「Long John Silver」の後、相次いでメンバーが抜けバンドとしての活動を休止せざるを得なかったようですが、グレイスとポールは、72年にバンドに加わった元QMSのデイヴィッド・フライバーグ(g,b,vo)と連名で「Baron Von Tolbooth & The Chrome Nun」というメロウなアルバムを73年にリリースします。このセッションがきっかけとなったのか、3人は新バンドをかつてポールのソロ「Blow Against The Empire」で使ったJefferson Starshipという名前で作動させます。旧メンバーは他にもパパ・ジョン・クリーチ(vn)、ジョニー・バーベイタ(ds)でこれにクレイグ・チャキーソ(g)、ピート・シアーズ(b,kb)が加わり7人体制となりました。飛行船から宇宙船へと言うわかりやすさもあって74年にGruntからリリースされた「Dragon Fly」(素晴らしいジャケットです)は#11まで上がるヒットとなりました。

そのオープニングを飾る"Ride The Tiger"は、それまでのジェファーソンにはあまりなかったハードエッジなロックンロールで、派手なチャキーソのg-ソロ、合間を縫うようなパパ・ジョンのviolin、更に三者入り乱れるコーラスなどドラマティックな展開です。グレイスとポールと共作しているByong Yuという人は、誰かの変名でしょう。このアルバムには"Be Young You"という曲もあって、それはグレイスの作なんで、グレイスの変名というのが一番近い線ですが、"Ride The Tiger"はグレイスの名前が既にクレジットされているので??です。
ソロを含んだコンピ「Flight Log」にも収録。
飛行記録‘66-‘77(紙ジャケット仕様)

飛行記録‘66-‘77(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト: ジェファーソン・エアプレイン,ホット・ツナ,ポール・カントナーズ・ジェファーソン・スターシップ,グレース・スリック,ポール・カントナー,ヨーマ・コウコネン,デヴィッド・フライバーグ
  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN
  • 発売日: 2008/10/22
  • メディア: CD
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