ride#2

10004■Ride On Time / 山下達郎

RIDE ON TIME (ライド・オン・タイム)

RIDE ON TIME (ライド・オン・タイム)

タツは、78年頃近所のレコード屋でガンガンかかっていた"Bomber"だろうけど、それが山下達郎だと知ったのはもっと後だった気がします。80年にリリースされたタツローの6枚目がこの「Ride On Time」で先行シングルとして、マクセルのカセット・テープのCMに使われたタイトル曲がリリースされています。前作「Moonglow」で初めてCMタイアップとなった"Let's Kiss The Sun"があったのと比べると、やはり露出度、浸透度がが違い、コアな音楽ファン以外にもアピールし、次の「For You」での爆発的なブレイクの前哨戦となった1枚です。リリース当時高3でしたが、周りにタツローや角松敏樹など「ロック以外の音楽からの影響*1が濃い日本のロック」を好む同級生がいたことから、出てすぐに聞かしてもらった覚えです。青山純(ds)、伊藤広規(b)、椎名和夫(g)、難波弘之(kb)、土岐英史(sax)、吉田美奈子(vo)という鉄壁のラインナップによるもの。ステージではしばしばラスト前曲でしたし、エンディングのマイクなしでどこまで声が通るかというお約束もありました。

サイパンロケとなったCM
Ride On Time」の意味ですが、検索すると質問されてる方が多いようですが、初めにCMありきなので(要はこのフレーズは決まっていた)、right on time 的な意味だと、かつてラジオで申しておりました。
当時はまだ吉田美奈子が詩を書いてタツローが曲を書く、というソングライター・チームが存在してた事もあって、美奈子の存在はかなり大きいです。ハインラインの同名の小説にインスパイアされた"夏への扉"も美奈子のコーラスがなければあれほどの名曲になったかなあ…

*1:当時それがブラック・ミュージックとは自分では言いきるほどソウルものを聞いてなかった