let's#2

Hatfield & The North

Hatfield & The North

10028■Let's Eat Real Soon / Hatfield & The North
73年にリリースされたハットフィールド&ザ・ノースのデビュー盤はアナログ時代から特にA面ばかり聞いてました。というかA面後半の"Aigrette"や"Rifferama"で満足してしまったからなんですが… B面は"Big Job No2"あたりから気持ちよくなってきまして、ノーセッツのコーラスから始まる"Lobster In Cleavage Probe"は後半熱っぽい演奏が続きます。そしてフィル・ミラーのgソロで始まる"Gigantic Land Crabs In Earth Takeover Bid"で大円団となるのです。
さてマナー・スタジオでレコーディングされたファーストをリリース後、サターン・スタジオでレコーディングされたシングルがボーナス・トラックとして収められています。
この"Let's Eat Real Soon"はリチャード・シンクレアのvoをフィーチャーした歌ものの小品で、デイヴ・スチュワートの歪ませたorganが決めのフレーズを盛り込んだり、クールなミラーのgソロがあったりとハットフィールズの音楽性をコンパクトにまとめた名曲です。とりとめのないシンクレアのvoもとりあえずあのけだるい声が聞ければいい、という感じですが。
そのB面の"Fitter Stoke Has A Bath"もvoものですが、もっと内省的でジャジーです。この2曲のボーナスはVirgin盤CD、Caroline盤CDも同じなんですが、今回のEsoteric盤CDには、Virginのコンピ「V」(指6本の有名なジャケ)に収録され今まで未CD化だった"Your Majesty Is Like A Cream Donut incorporating Oh What A Lonely Lifetime"が収録されています。74年のセカンド「Rotter's Club」収録のヴァージョンとは別ものらしいですが、名盤の誉れ高き「Rotter's」は持ってましたけどちゃんと聞いてなかったのでその違いはよくわかりません(^^;