■Barry Goldberg

バリー・ゴールドバーグ

バリー・ゴールドバーグ

74年にAtcoからリリースされたバリー・ゴールドバーグのソロは、ジェリー・ウエスクラー、ディランとの共同prod、マッスル・ショールズ録音でスワンプ・ロックの範疇に入る1枚で何故かCD化されてなかったものです。これが去年曲順を入れ替えボーナストラックを入れてRhino傘下のMicro WerkからCD化されました。LPの方は、80'sに西新宿CHICAGOで購入してますが、存在を知ったのはサンリオから出たムック「ロック名盤のすべて」のシンプル・ロック(by小倉エージ)のコラムでした。
さて実はそれほど聞きこんだ記憶もなく、珍しいからという理由だけで手放していなかったものですけど、久々に聞きなおしてみても印象はあまり変わらず、耳に心地よいだけであまり残らないのです。ピート・カー、ジミー・ジョンソン、エディ・ヒントン、ジョージ・テリー(g)、デイヴィッド・フッド(b)、ロジャー・ホーキンス(ds)、バリー・ベケット(kb)ら腕利きが参加したマッスル・ショールズ録音で、南部サウンドをバックにゴールドバーグが朗々たる歌声を聞かせます。グラディス・ナイトが歌った(金子マリのヴァージョンも有名)"It's Not Spotlight"は、ゲリー・ゴフィンとの共作ですが、こんなにカントリーっぽいメロディーだったのか…と感じさせます。このコンビの曲はもう一つ"I've Got To Use My Imagination"があります。LP時代ではトップに入っていた"Stormy Weather Cowboy"、"She Was Such A Lady"、"Minstrel Show"が印象的です。
ゴールドバーグというとエレクトリック・フラッグやKGBなど70's初期の白人ブルーズという印象が強かった人ですが、結構イメージ違います。