■00'sセレクト曲目発表

要は女性のシンガー(ソングライター)ばかり聞いてたってことね〜

(1)Back In Circus:Jonatha Brooke('04)

Back in the Circus

Back in the Circus

80年代にボストンで結成されたザ・ストーリーはジョナサ・ブルックとジェニファー・キンボールのデュオでしたが、ジョナサは97年にソロになっています。04年に出た「Back In Circus」(Bad Dog)は、それまでのオリジナル中心からカヴァー(アラン・パーソンズ・プロジェクトの"Eye In The Sky"の素晴らしいカヴァーもあり)を交えてのものです。これはそのタイトル曲、手作りっぽい感じがたまらないです。ジョナサを検索すると日本語で書かれたサイトとして真っ先に登場する(というか他に続かない)のは、マイミクのhideto3.0さんの「MUSE」ですが、ジョナサもhidetoさんに教わったアーティストでした。今回のセレクトは、マイミクさんをはじめとするネット仲間のサポートに大いに助けられています。
http://www.h7.dion.ne.jp/~muses/jonatha.htm

(2)Twilight:Shawn Colvin('09)

Live

Live

89年デビューのショーン・コルヴィンも案外寡作な人で、20年近いキャリアでCDは10枚もありません。この人も基本的にはフォーキーなsswで、09年に出たアムステルダムでの「Live」(Nonesuch)は全編アコギの弾き語り。ヘタレの僕にはダレてしまう部分はどうしてもあるのですが、魅力的でもあります。94年の「Cover Girl」でも取り上げたこの曲は、ザ・バンドのあまり知られていないナンバー。さすがです。これだけのキャリアなのに、CBS時代はCDが日本盤で出てたこともあるのに、日本では人気ないですねえ。コケティッシュでチャーミングなのに… 一時期サントラや鳥ビューと晩の常連だった人ですが、最近はリリースも落ち着いてます
オフィシャルサイトは、ここ

(3)I Know You Better Than That:Leslie Mendelson('09)

Swan Feathers

Swan Feathers

去年登場した若手のssw、レスリー・メンデルソンの「Swan Feather」は、70'sのカーリー・サイモンキャロル・キングリッキー・リー・ジョーンズを思わせる感じが気に入っています。ダイアン・バーチほど本格派ではないところも。この曲はそのデビュー作のトップに入っていたものです。現時点では日本未発売ですが、個人的は一押しの人です。
オフィシャル・サイトはここ

(4)ぼんやり犬:やまがたすみこ('04)

基本的に00'sに登場した人たちだけで固めようとしてたのですが、03年に25年ぶりのカムバック作品を出したスミを入れずにはいられないと、路線を変更しました。パラシュートの井上鑑との結婚と同時に引退したやまがたすみこは、休業中は無数のCMやら井上関係のセッションに借り出させるヴォーカリストとして活躍。変名でいろいろ出していますがインディーのOrangeより03年に突然「歌が降りてくる」がリリースされ、本当にびっくりしました。初期のケイト・ブッシュ的世界("Army Dreamers"もカヴァー)に近いものがあります。なんせ僕の高校時代のアイドルだった一人ですから、伝説の歌姫の復活にはコーフンせざるを得ません!
http://cart02.lolipop.jp/LA01173508/?mode=ITEM2&p_id=PR00100301107

(5)Love Vibration:Josh Rouse('03)

1972

1972

数年前のセレクトでtsukaさんが入れていたジョッシュ・ロウズは、ネブラスカ生まれのsswです。スミスやキュアーなど80'sのUKロックに影響されて音楽を始めたというロウズの生まれた年をタイトルにした「1972」は03年リリースのもの。僕がよく聞いてた70'sのsswというと、英米の違いははっきりとわかったのですが、この頃になるとよくわかりませんね〜 実はこのアルバムしか聞いたこと無いのですが、なかなか手が出ません。

(6)Talk Of The Town:Kate Walsh('07)

Tim's House

Tim's House

以前セレクトにも入れた事がありますケイト・ウォルシュは英国のssw。07年に出たデビュー作「Tim's House」(Blueberry Pie)は、シンプルかつ力強い作品でした。マーティン・ハーレーの枯れたdobroが印象的なこのナンバーを今回はセレクト。同名の女優がいるので検索するとうざいですが、もっと注目されてもいい人だと思います。

かつてセレクトにも入れた名曲"Don't Break My Heart"。

(7)Wayward:Vashti Bunyan('05)

Lookaftering

Lookaftering

風来坊さんとかぶってしまいましたが、英フォークの幻の女神が25年ぶりにリリースしたセカンド「Lookaftering」(Fat Cat)は、その変わらなさが奇跡の様です。祈りにも似た歌声は心に沁み入ります。60'sガールズ・シンガーで妙にオバハンっぽいハスキーな声のVashtiという人がいましたが、その人が英フォークの至宝ともいえるレアなLPを出してると知ったのはずいぶん後になってのこと。結局CD化されて楽に聞けるようになりましたが、まさか新作が出るとは、来日するとはとびっくりでした。

(8)Old Soul Song:Bright Eyes('05)

I’m Wide Awake,It’s Morning

I’m Wide Awake,It’s Morning

まるで70'sのルーツロックの様に聞こえるブライト・アイズネブラスカ出身のsswコナー・オバーストのプロジェクトで、トム・ペティジョン・メレンキャンプの世界にも近いものがあります。一連のオルタナ・カントリーと呼ばれたバンドをよく聞いてたのは90's後半でしたので、今回入れられなかったのです。マイミクでもあり、古いネット仲間でもあるらんさんに教えてもらったのが「I'm Wide Awake, It's Morning」('05)でした。ここから"Lua"が大ヒットしたことも実は知りませんでした。

(9)Iridescence:Instant Cytron('02)

Utrecht&Maestro

Utrecht&Maestro

今回和ものをどうしようと考えたのですが、benzoもCHANGもブリッジもショコラもどれもなんとなく決まらなかった(皆90'sだし)ので、シトロンの「Utrecht & Maestro」から入れました。ちょうどドリームズヴィルから活発にCDを出してた時期だったのですが、最近はどうしてるのかなあとも思います。何度聞いても片岡知子のvoはキュートです。

(10)Grace:Cara Dillon('06)

After the Morning

After the Morning

satou・bさんが以前セレクトに入れてたアイルランドの歌姫カーラ・ディロンの3枚目「After The Morning」(Rough Trade)からのこの曲も適度な枯れ具合が素敵です。アイリッシュとかケルトとかそういうものは実は苦手なのですが、カーラ嬢の場合はそうでもないかな。これもらんさんに聞かせてもらったものです。そのルックスからアイドル的な人気も一時期はありましたが、最近はファンも成長したようです(^^)

(11)Heaven Right Here:Jeb Loy Nichols('00)

ジャスト・ホワット・タイム・イット・イズ

ジャスト・ホワット・タイム・イット・イズ

これまた古くからのネット友のまるちゃんが紹介してたジェブ・ロイ・ニコルズの「Just What Time It Is」はワイオミング出身のsswのはずですが、そうは聞こえないところが新世代のアーティストですねえ。ジャマイカ録音のこのアルバムは何とも不思議なムードを持っていますが、親しみやすいメロディはさすがです。去年はブリンズレー・シュワーツのイアン・ゴムとの共作のCDを出しました。

(12)Different Light:Steve Wionwood('03)

ラストはスティーヴ・ウィンウッドが03年にリリースした「About Time」から。いまさら説明の必要ない大ヴェテランですが、現役感ありあり。クラプトンが参加した次作よりも圧倒的にこのアルバムが好きです。