#8ジェフリー・コマナー


■Jeffrey Comanor(Epic:KE32832-US)
ジェフリー・コマナーといえばイーグルス好きにはやはり76年の3枚目「A Rumor Is In His Own Time」です。僕は「ロッキンf」誌のイーグルスディスコグラフィー特集でこのLPの存在を知ってからまもなく入手する事が出来ましたが、LP時代には日本では黙殺されていました。いささかレイド・バックしすぎですけど、prodのジョン・ボイランのマジックによるLAの音でした。
現在は絵本作家としても活動しているらしいコマナーですが、フロリダ出身でヴィレッジ周辺で歌いながら映画「真夜中のカーボーイ」で自身の作品が取り上げられます。映画とのかかわりは続き、LAに移った74年にはブライアン・デパルマ監督の「ファントム・オブ・パラダイス」にバンド*1と共に出演しています。A&Mからのデビュー盤('69)に続くセカンドは、74年Epicからリリースの本作。ナッシュヴィル録音で、ボビー・トンプソン(g)、ケニー・マローン(ds)、チャーリー・マッコイ(g,kb.harp)らエリア・コードの連中に交じって、スチュー・バソウ(steel)、ハル・ラッグ(steel)の名前も見られます。基本はフォーキーな弾き語りのsswですが、ジェリー・リードっぽい"Swamp Stomper"、"No One Rodes The Railroad Anymore"などはじけるナンバー、"My Blue Lady"の様なしっとり系のバラードが耳に残ります。
好みではやっぱり次の「A Rumor〜」ですけどね。

*1:このバンドは、69年にザ・グループ(The Groop)という名前で1枚出しているトクシー・フレンチ(ds)を中心としています