dream#2

Bananamour

Bananamour

■Oh! Wot A Dream / Kevin Ayers
それまでの3枚が結構個性の強い傑作だったので「いとしのバナナ」('73)はやや分が悪いです。ホール・ワールドを解散してアーチボルド(後にCD化されたミュージカル風の「Banana Follies」の為に結成された)やデカダンスといったバック・バンドを次々と変えていた時期ですが、レコーディングには、エディ・スパロウ(ds)、アーチー・リゲット(b,vo)、エアーズ(g,vo)に気の置けないゲスト(スティーヴ・ヒレッジ(g)、マシーン時代の仲間、ラトリッジとワイアットetc)を招いて完成させたアルバムです。
リゲットがジョー・コッカーばりのしゃがれ声で歌う"When Your Parents Go To Sleep"(ハウイー・ケーシーらホーン・セクションが参加)やヒレッジのgが弾きまくりの"Shouting In A Bucket Blues"が印象的です。ラトリッジがorgで加わった"Interview"はノイジーなgが炸裂するサイケデリックなナンバーで、B面の頭に入った大作"Decadance"と共にLPのハイライトでしょう。ノー・クレジットですが印象的なgはヒレッジでしょう。
そしてユーモラスな"Oh! Wot A Dream"はノスタルジックなムードもたたえたナンバーで、おもちゃのharmonium(メロディカ?)が隠し味的に使われて効果をあげています。カエル声のpercも楽しいです。

これは747をバックにしたものでしょうか?とするとgは元クウィヴァーのカル・バチェラー?
これは同じ頃のシングル曲。笑えます。ひょっとしてBanana Folliesから?