思えばゴフィン=キングの作品集というのは、マニアが作ったブートを含めて結構出てる気がします(あと
萩原健太氏や
タツローの番組での特集もあった)。マニアックな選曲という触れ込みの英Aceのこのシリーズでの、ゴフィン=キング篇はこれで2つ目ですが、思ってたよりも知ってる曲がありました。Every Breath I Take(
ジーン・ピットニー)、Oh No Not My Baby(マキシン・ブラウン〜マンフレッド・マンや
ロッド・スチュワートもカヴァー)やUp On The Roof(
ドリフターズ)は別に入れなくてよかったなあ。驚きだったのは"Will You Love Me Tomorrow"の
アンサーソングNot Just Tomorrow But Always(バーテル・
ダッシュ)。シャンテルズのアーリン・スミスが歌うHe Knows I Love Him Too Muchはスペクターprod。
ジーン・マクダニエルズのパワフルな
Point Of No Returnはパンチのきいたvoというのにふさわしい。タミー・テレルがタミー・
モンゴメリー名義で出したMake The Night A Little Longerは別の人ので聞いたことあるなあ。ス
ティーヴ・ローレンスのGo Away Little Girlは、ボビー・ヴィーのヴァージョンで。フレディ・スコットのBrand New Worldは初聞きですがしみじみとした名曲。キュートな声が印象的なコニー・ス
ティーヴンスのThey're Jelous Of Meは、アール・
ジーンのヴァージョンが有名なやつ。The Boy I Used To Knowはゆったりとした
アンドレア・キャロルの歌が心地いい。結構なレアテイクらしい。クリスタルズのヴァージョンが有名なHe Hit Meは、ジョディ・ミラーで収録。バーバラ・ルイスのDon't Forget About Me Nowはソウルフルなリフレインが耳に残ります。Long Way To Be Happyはキャロリン・デイのナンバーで地味ですがソウルフルです。 タイトル曲の
Honey & Wineは
ホリーズのレアなEPから。思ったよりブルー
ジー。
ライ・クーダーと
タジ・マハールがいた
ライジング・サンズのTake A Giant Stepでは鋭いクーダーのslideが聞けます。発掘音源ですが文句なし。マリアンヌ・フェイスフルのIs This What I Get For Loving Youは線が細いなりの味があります。
ロネッツで有名なヴァージョン。ジャッキー・デシャノンのChild Of Mineに続くミドル・クラスは
スティーリー・ダンのデイヴィッド・パーマーがいたバンドでガレージ臭が心地いいです。
タートルズのSo Goes Love、ナンシー・ウィルソンのNo Easy Way Downも好トラック。尻上がりに良くなるコンピも珍しいです。