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ビリー・ジョー・トーマス

ビリー・ジョー・トーマス

■A Fine Way To Go / B J Thomas
B・J・トーマスのScepterでのラストLPとなった72年の「Billy Joe Thomas」はその昔サンリオから出た「ロック名盤のすべて」というムック本にも紹介されていたので存在は知っていました。手に入れたのはずいぶん後になってからですが。B・J・トーマスと言うと山下達郎のラジオ番組がなくてはここまでたどり着かなかったでしょう。もう30年近く前の「サウンド・ストリート」のB・J・トーマス特集で単に"Raindrops Keep Fallin' On My Head"だけの人ではない事を認識しました。南部の白人カントリーに流れるあたたかなサウンドは、それまで僕の知ってた白人カントリーとはずいぶん違って聞こえたのです。
さてスティーヴ・タイレル、アル・ゴーゴーニ、、マーク・ジェイムズ、バリー・マンと名前を並べるとイメージできるかもしれませんが、伝統的なアメリカン・ポップスの立役者(主に裏方ですが)たちのクレジットがありますこのアルバムは、スティーヴィー・ワンダー(harp)、ポール・ウィリアムス(vo)、デュアン・エディ(g)、ジョン・セバスチャン(harp)らが参加しています。バリー・マン=シンシア・ウェイル作品の3曲、マーク・ジェイムズ曲の2曲に交じってキャロル・キング=トニ・スターン作の"A Fine Way To Go"があります。メンフィス・ホーンズの黒っぽいバックが印象的なナンバーで、作者のキャロルも当時の夫、チャールズ・ラーキー(元シティ)と共に参加しています。