■Letters To My Head / Mike Deasy

レターズ・トゥ・マイ・ヘッド(紙ジャケット仕様)

レターズ・トゥ・マイ・ヘッド(紙ジャケット仕様)

マイク・ディージーは、60's後半から70's半ばのちょっと突っ込んだsswやスワンプのLPでよく見かけるセッション・ギタリストですが、元々はRecking Crewといわれたスペクター関連のセッションで起用されたスタジオ・ミュージシャンのチームのメンバーだった人で、奥さんのキャシーと共にゲイター・クリークのメンバーだった事もあります(ケニー・ロギンズがいました)。「Letters To My Head」('73,Capitol)は初ソロで、人脈を生かして豪華メンバーがセッションに参加しています。ジム・ゴードンジム・ケルトナー、ジョン・ゲリン(ds)、リー・スクラー、ジェリー・シェフ、マックス・ベネット(b)、ラリー・ネクテル、マーク・メルヴォイン(kb)、ジム・ホーン(fl)etc
レココレ誌の「LAスワンプ特集」でも紹介されていたものなので、期待していましたがそういうスワンプ的なナンバー以上に歌ものというか、ポップな装いのナンバーが多くてなかなかハッピーです。JD・メイナスのsteelが入った"Flutterby"は当時の西海岸カントリー・ロックの典型でしょうし、強力なブラスをバックにした"The Peace Song"とロイド・プライスのカヴァー"Stager Lee"の粗削りな味わいはスワンプ・ロックそのものです。