boy#2

Baron Von Tollbooth & Chrome Nun

Baron Von Tollbooth & Chrome Nun

■White Boy:Kantner、Slick & Freiberg
来るべくジェファーソン・スターシップの時代に先駆けたポール・カントナー&グレイス・スリックの共作は「Sunfighter」('71)に続くもので、QMSのデイヴィッド・フライバーグを加えた3人の連名で「Baron von Tollbooth & the Chrome Nun」('73,Grunt)としてリリースされました。当時エアプレインは閉店休業中で、タートルズ〜LA・ゲッタウェイのジョニー・バーベイタ(ds)、ジャック・トレイラー&スティールウィンドのクレイグ・チャキーソ(g)、パパ・ジョン・クリーチ(fdl)といったJSの一員となるメンバー、ヨーマ・コウコネン(g)、ジャック・キャサディ(b)の旧エアプレイン組、デッドのジェリー・ガルシア(g,steel)、ミッキー・ハート(ds)らシスコの要人が参加。音の方はゆるやか&まろやかで、そのまんまジェファーソン・スターシップとデッドの中間と言う感じで、個人的にはかなり気に入ってますが、理科室なジャケットのおかげでだいぶ損をしていますが。
とりわけガルシアのユルユルのコズミックなsteelにカントナー、スリック、フライバーグの3人のvoが入り乱れる構成は見事です。"White Boy"はイントロのmelotron(?)がまた空間的な広がりを見せます。