10048★★荒鷲の要塞('67米)

監督:ブライアン・G・ハットン
主演:リチャード・バートンクリント・イーストウッド、メリー・ユーア
ナバロンの要塞」のアリステア・マクリーンの同名原作の映画化です。荒唐無稽な面白さでぐいぐい引き込む、第二次大戦下の戦争アクションの傑作ですが、難点は長すぎること、誰かもう少しコンパクトにリメイクしてくれ!。二転三転する展開もよく、圧巻は中盤の作戦室のシーンで、誰がスパイなのか、わからなくなるシーン。当時夫人のリズ・テイラーとともに人気絶頂だったバートンとイーストウッドの友情は意外とこの後も続き、「真昼の死闘」('70)のシャーリー・マクレーンの役は当初バートン夫人のエリザベス・テイラーが演じるはずだったとか。いわゆる古いタイプの戦争アクションだが、娯楽作としてかなりのレヴェルにあります。それはやはりマクリーンの原作に負うところが大きいのですが…
ドイツ軍がやられっぱなしという点、ゲシュタポの将校がいかにもな風貌なのも減点。ユーアよりもイングリッド・ピットの方がいい。
もう30回は見てるのでさすがにそれほどコーフンしないけど、最初にずたずたのカット版吹き替えをTVで見た時余りの面白さに我を忘れました。