インスト・セレクトに向けて

ジャーニーズ・エンド

ジャーニーズ・エンド

■Journey's End:Matthew Fisher
次回のセレクト合戦は「Almost Intrumental」という限りなくインストに近い12曲ですが、とりあえず候補を30曲くらいセレクト。例によって五目味ですが、こんなの他の人は楽しめるのか不安です。一応候補には入ってますが、多分落とすでしょうものも今の時点ではっきりあって、マシュー・フィッシャーの"Separation"もそう。いかにも古式ゆかしいクラシカルなオルガンが楽しめます。フィッシャーはプロコル・ハルムのorgan奏者で、Chrysalisに移籍する前、つまりRegal Zonophone時代に在籍。脱退後は元メンバーのロビン・トロワーのprodなんかをやってましたが、73年にRCAからリリースしたのが、この「Journey's End」です。グレイプフルーツのジェフ・スウェッテンハム(ds)、ミックホークスワース(b)以外のほとんどの楽器をフィッシャーがこなし、明るくポップな"Suzanne"、"Marie"などそれまでのイメージを大きく打ち破るものでした。
映画「Separation」のテーマ曲の同曲はあくまでも例外で、同じインストでもタイトル曲pt2はもっと現代的です。そのタイトル曲はssw的な内容で、哀愁あふれるメロディーがまた印象的なのです。