インテュイション

インテュイション

■Intuition:Caroline Peyton
キャロライン・ペイトンは、ミシシッピー出身のsswで70'sに数枚のLPを出していますが、当時は全く知られていませんでした。90'sに入ってフリー・ソウル〜レア・グルーヴのブームの中でBar-B-Qというインディーから出した「Mock Up」('72)とこの「Intuition」('77)が注目され日本のみでCD化された事がありました。いわゆるsswの流れとは全く別の流れでの評価だったわけですが、ファンキーな16ビートな曲もあれば、ブルージーなバラード、アコースティックな手触りのナンバーといろいろです。但しデモテープみたいだった「Mock Up」と比べると「Intuition」は音楽的に成熟しています。クレジットが細かすぎて読めないのですが、ブレンドン・ホウキン(g)、T・J(g)、マイク・ウォンチック(g)、ゴードン・リー(b)、ジェリー・デューピー(ds)、ブライアン・ポールソン(kb)らが参加しています。
wikipediaの記事も、手持ちのFallout盤のライナーも全く同じで、作詞家でprodのマーク・ビンガムと共に70's初めにスクリーム・ジプシー・バンディッツというバンドを始め、72年にソロデビュー。その後JA、ビーフハート、スライ等の前座を経て「In The Eye」('73)に続く3枚目「Intuition」をリリース。Rolling Stone誌で激賞されたらしいです。枯れたブルージーな"Together"、ファンキー・ディスコの"Party Line"、もう一人のレイディ・オブ・キャニオンといった感じの"Call Of The Wild"と"Just As We","All This Waiting"、"Brister"などが好みです。

最近また日本盤でちゃんとした形で再発されたようですが、手持ちは英Fallout盤CD。FOCD2052-UK