お手やわらかに…
- アーティスト: ニール・ヤング
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2005/09/21
- メディア: CD
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ザ・バンド、ライ・クーダー、リトル・フィートそしてニール・ヤング。この4組のコアなファンを敵に回す(大げさですが)とツライです。少なくとも否定的な事を、言葉を選んで書いても、トゲトゲしいメールが来たりします。僕がここで書いてる事はあくまでも私見である事は大前提ですけどね。
さて初ニール・ヤングは、記憶ではリアル・タイムの"Like A Hurricane"だった気がします。77年にリリースされた「American Stars'N Bars」(Reprise)は、寄せ集めの作品の為統一感はありません。スティルス・ヤング・バンドのツアー中に脱退を表明して、そのままスタジオ入りしたヤングが、リンダ・ロンシュタット、ニコレット・ラーソンの女性vo陣にベン・キース(steel)、クレイジー・ホースの面々と作り上げたのが旧A面にあたる前半部分。カントリー・ロック色の濃い緩やかな演奏で、キャロル・メイドウのviolinものどかさに輪をかけます。とりわけヘヴィなgと緩やかな世界が共存した"Bite The Bullet"、"Hey Babe"がいいです。後半は「Tonight's The Night」('75)*1のリリースのあおりを食ってオクラ入りした「Homegrown」というアルバムからのチョイス。フランク・サンペドロ(g)、ラルフ・モリーナ(ds,vo)、ビリー・タルボット(b,vo)から成るクレイジー・ホースの演奏ですが、そのラフさ、ノイジーさが遺憾なく発揮されたのが8分にわたる"Like A Hurricane"です。曲としてはまあ単調なのですが、ひたすら泣き続けるヤングのgソロには何かが乗り移った感じもします。strings-synはサンペドロ。こういうハードな曲があったかと思うと、エミルー・ハリスを迎えてシンプルな可愛らしい"Star Of Bethlehem"(クリスマス・ツリーのてっぺんにある星の事です)やヤングがダビングして完成させたシンプルな"Will To Love"があったりと散漫ではありますがこのアルバム憎めないのです。
*1:73年にレコーディングされていましたが余りに暗いという理由でオクラ入りしていました