昔はこの女性がホイルと言われてたものです

Affinity

Affinity

■Affinity
さびしげな沼に番傘をさしてたたずむ女性の横顔を写したジャケットが印象的なアフィニティーの公式には唯一のアルバムが「Affinity」('70)。僕がこのバンドの事を知ったのは「Fools Mate」誌の「なつかしの英ロック名盤20選」みたいな企画でした。79年頃の話。思えば80's半ばまでこういった音は聴く事はおろか、ジャケットを見る事すらできなかったのです。だからLP興しとはいえ、93年に独RepertoireがCD化した際は狂喜しました。音を聞いた事もなかったのですが、キーフの手による狂った世界のあのジャケットが見れるだけで。アイスというバンドにいたライトン・ナイフ(kb)、解散後ソロがあるリンダ・ホイル(vo)、後にセイラーのグラント・サーペル(ds)、セッション多数のモ・フォスター(b)、そしてマイク・ジョップ(g)による5人組。音はもっとプログレっぽいのかな?と思ってましたが、ホイルのvoを生かしたブルージーなものに、ジャズロック的な意匠をほどこしたもの、曲によってはヘヴィロック的な印象を受けるものなど。オリジナルに交じってリンディスファーン、ラヴィン・スプーンフル、ディラン、エヴァリー兄弟のカヴァーがあり、どれもオリジナル以上に凝ったarrです。ボーナストラックとしてシングルのみのローラ・ニーロとリンディスファーンのカヴァーのシングル曲が追加されています。REP4349-D。原盤はVertigoでオリジナルはかなりのレアな1枚でしょうが、米Paramount盤が出てた事もあって、こっちが壁の花となっている事が多かったです。
現在ではこれ以前と以後の音源も色違いのジャケットでCD化されています。ホイルのソロ「Pieces Of Me」もCD化。
Pieces Of Me

Pieces Of Me