ジョン・ロードの最初のキャリア

アート・ギャラリー(紙ジャケット仕様)

アート・ギャラリー(紙ジャケット仕様)

■Art Gallery:The Artoods
アートウッズの事をしたのは、例によってシンコーから出てたパープル本で「彼らもまた多くのセミプロバンドにすぎなかったのだ」という紹介されてたこのバンドは手軽に聞けるようになるとは、77年頃には全く想像できなかったものです。バンドはロン・ウッドの兄、アート・ウッド(vo)、後にコリン・ブランストーン・バンドのデレク・グリフィス(g)、後にパープルのジョン・ロード(kb)、後にブルーズブレイカーズ〜ソロのキーフ・ハートリー(ds)、マルコム・プール(b)の5人組で63年に結成され67年に解散しています。66年にリリースされた唯一のLP「Art Gallery」(Decca)にシングル曲を加えたのが手持ちの独Repertoire盤。曲目もタイトルも違う編集盤がEdselから出てた事もありました。
100 Oxford St.

100 Oxford St.

基本はR&Bで、ウッドの線の細いvoはある意味没個性的で、同傾向のアニマルズやスモール・フェイシズには到底なれなかったと思います。初めてアートウッズの音楽を聞いたのは、ピーター・バラカンの放送でOAされたマージービート風の"What Shall I Do"でこれはDeccaを離れてParlophoneに移ってからの末期のシングルだったのですが、えらく感激した事を覚えてます。このCDはオリジナルの「Art Gallery」以外の部分の方が面白く感じます。曰く"If I Ever Get My Hands On You"や"Goodbye Sisters"のシングル曲のほうが。